交通事故での脊髄損傷に関する知識を収集したい場合には?
交通事故による脊髄損傷患者の多くは、交通事故前は「脊髄損傷って、全身麻痺で車いすに乗ってしか移動が出来ない」というイメージでとらえている人が多くいます。
著名人や有名人の中には、交通事故やスポーツ事故で脊髄損傷となった方もおり、そういった事故の多くは悲劇的なほどの症状であることをマスコミで報道されるため、「脊髄損傷=全身麻痺」のイメージがあります。
しかし実際には、気が付かないほどの軽度な麻痺の方もいれば、日常生活には全く支障がない方もいます。
そのため、交通事故に遭った患者や患者家族が、医師から脊髄損傷を告げられて、悲観的になってしまうことがありますが、よくよく医師から脊髄損傷の度合いを聞くと、リハビリ次第で交通事故以前の生活が過ごせるといったこともあります。
脊髄損傷患者や患者家族が「自分のため」「看護する家族のため」に脊髄損傷に関しての知識を知ることはすごく重要なことで、日ごろから情報の収集をしておくことが、以降の生活のクオリティを左右しかねないほど重要になってきます。
脊髄損傷の知識を得るには?
脊髄損傷の知識を得るための一番身近な窓口は、患者の担当医になります。
当たり前のように思うかもしれませんが、脊髄損傷は個人差が大きいため、脊髄損傷の度合いを把握している医師に聞くのが一番正確ということになります。
脊髄損傷に関する著書も多く出版されているため、それらも参考にすると良いですが、医療は日進月歩であるため、書かれていることが普遍的な内容もあれば、現在の医療情報とは大きくかけ離れている場合もあります。
脊髄損傷関連の著書を読む際には、なるべく初版日が最近のものを選び、1冊だけでなく複数を読み比べると良いでしょう。
ネットで情報収集をされている場合には、大学や医療機関・新聞社など、信頼のおけるところの情報から取り入れていくようにすると良いです。
脊髄損傷患者が発信しているブログやツイッターなどは、患者本人の生の声が聞けて良いということもありますが、医学的な知識が古かったり間違っていたりすることも散見されるため、それを踏まえた上で読むようにしましょう。
「文字や文章をたくさん読むのは苦手」と言われる方も多くいらっしゃると思いますが、そういった方に一つお勧めなのが、「看護師国家試験の過去問題」です。
看護師国家試験の問題の中には脊髄損傷に関する設問が多くあるため、脊髄損傷の問題をネットで閲覧するだけでも、知識が得られます。
しかも、試験に使われている問題ですから、医療的な知識の正しさは折り紙つきです。
一度に脊髄損傷の知識を取り入れようとするのは、心がけとしては素晴らしいと思いますが、継続的な知識の収集も必要となるため、無理のない範囲ですることも大切です。
この記事を読まれた方にオススメの情報5選
交通事故で下半身麻痺の脊髄損傷を負った場合、車いすの購入費用を加害者側に請求できるが、購入前にいろいろと試してから購入した方が良い。
遠方地で交通事故に遭い脊髄損傷で入院した場合、 移動に耐えうる容体と転院先が確保できていれば、治療中であっても転院をすることができる。
脊髄損傷のリハビリ期間は、ADLを習得するのに6カ月~2年が一つの目安とされているので、患者はリハビリに専心して交通事故の示談は弁護士に任せる方が良い。
現在、脊髄損傷となっても治療法はないが、iPS細胞などを筆頭に再生医療の研究が盛んとなっているため、将来的には治療法が確立される可能性が高い。
脊髄損傷となった場合、体の傷が治癒し始めると早急にリハビリ計画が立てられ、リハビリをしていくことになる。麻痺をした部分であってもリハビリテーションの有用性がある。