家族が死亡事故に遭った場合、弁護士へ依頼するメリットは?
交通事故は年間を通して多く発生しているものの、実際に交通事故に遭遇する事は極めて稀な事です。
ましてや死亡事故となるとさらに少なくなります。
言い換えるなら、ほとんどの人が経験しない出来事であるものの、だからこそ実際に交通事故に直面した時、どう対応すれば良いか分からない人は多いはずです。
そして、死亡事故となると遺族の精神的な負担は大きく、その後の手続き等をしていく事も考えると心身の負担は計り知れません。
通常、死亡事故に遭遇した場合、警察や救急車、加害者側の保険会社へ連絡し、さらに葬儀社とのやりとりも追々していかなければならないものです。
大切なご家族を失われるだけでなく、ご遺族には多大な負担が押し寄せてきます。
少しでもご遺族の負担を軽減したり、正当な賠償金を受け取ったりするためには、弁護士に依頼するのが一つの選択と言えるでしょう。
死亡事故の直後に、ご遺族が行動するのは身体的、精神的に辛いものです。
死亡事故に関して弁護士に依頼するメリットはいくつかあります。
弁護士に依頼するメリットとは?
まずは慰謝料など、賠償金の増額が図れる点です。
慰謝料には自賠責基準、任意保険基準、そして弁護士基準が存在します。
それぞれで大きく異なるのはご遺族が受け取れる慰謝料の金額で、例え弁護士費用を支払ったとしても、自賠責基準と任意保険基準に比べ、弁護士基準で請求した方が高くなる傾向があります。
これは、少しでも残されたご遺族の負担を軽減するために、とても大切な事です。
続いてのメリットは、各種手続き等を代行してくれる事でしょう。
死亡事故後は、加害者側の保険会社とやりとりしたり、そのほかにも死亡届の提出、健康保険や年金などの手続きも必要となったりします。
また、相続が発生するシチュエーションでは、そのような届出に関しても対応してくれるのです。
ご家族を失われてショックの残る時期に、細かい手続きをするのはとても大変な事だと思われます。
死亡事故後の負担を減らす意味でも、弁護士に依頼するのはとても大きなメリットがあります。
ご家族を酷い目に合わせた加害者側と連絡を取りたくないと考えられる人も多いはずです。
当然、弁護士に依頼する事で、代行してやりとりを行ってもらえます。
仮に公的かつ私的な手続きをする知識があったとしても、自分たちで全て対応するのは大変な事です。
少しでも気を休め、さらに慰謝料の増額を願うならば、弁護士への依頼も考えてみる事をおすすめします。
この記事を読まれた方にオススメの情報5選
死亡事故で弁護士を雇う利点は、公的な手続きを代行してもらえる、加害者側の交渉を任せられるので直接会わずに済む、保険会社と交渉して保険金の増額が望めるなどがある。
家族が死亡事故に遭った場合には示談交渉を行うが、損害賠償請求権の時効は事故日から5年である。しかし、提訴や催告、承認などで時効の更新(中断)を行う事が出来る。
死亡事故の損害賠償請求は、亡くなった方の相続人が行う。複数の相続人がいる場合は、相続人の代表者が加害者側の保険会社と示談交渉することになる。
死亡事故の損害賠償金は遺言書に左右されないため、早い段階から弁護士に介入してもらい、死亡事故の示談と相続の調整をしてもらう方が問題が起きにくい。
保険会社が提示する損害賠償金額は、自賠責基準とほとんど差がない。死亡事故の場合の自賠責基準と弁護士基準について見てみると基準額の決め方が異なり、数百~一千万円以上の差が出る可能性がある。