交通事故で弁護士を雇う場合にかかる費用の相場は?
【質問】
1週間前に交通事故に遭いました。
近くの大型スーパーの駐車場内に車を止めて、店舗に向かおうと車内で準備している時でした。
ハンドル操作を誤ったのか、追突されてしまったのです。
私はハンドルに思いっきり体をぶつけ、鎖骨を骨折しましたが、助手席に乗っていた妻は何ともなくて安心でした。
交通事故に遭遇したのは人生で初めてで、正直どのように対応すれば良いのか分かりません。
聞くところによると、弁護士に依頼する方が良いと耳にしましたが、費用もそれなりにかかると思いますので、そこも不安に思っています。
費用が高いと、いくら増額されても得られる慰謝料がなくなってしまうかと思いますので、相場を把握して、実際に依頼するかどうかを考えたいです。
車も壊れ、正直納得のいかない交通事故だったと思いますので、多く慰謝料を頂きたいと考えております。
【回答】
質問者様の場合、示談交渉に関する事で、弁護士へ依頼しようか考えているという事だと思います。
その場合の相場は、着手金ありですと着手金が10万円から20万円、報酬金は経済利益の10%から20%です。
対して着手金なしの場合、当然着手金は無料ですが、報酬金が20%から30%となります。
こういった細かい点は、依頼する弁護士によって費用が異なってきますので、前もって確認する事が大切です。
また、相談する際にどれくらいの慰謝料の増額が見込めるのか、だいたいの金額を聞いておくと、費用倒れするかどうかの不安を解消できます。
弁護士に依頼する際にかかる費用は様々で、その詳細を知っておくと、判断しやすくなると思います。
まずは法律相談料と言われるもので、実際に依頼する前にかかるものです。
一般的に1時間あたり5,000円から10,000円が相場なものの、初回のみ無料としているところも多くみられます。
この相談料に関しては、相談時に支払う場合が多いです。
着手金は、実際に依頼が決定した際に払うもので、契約金という認識でも良いでしょう。
これが一般的に10万円から20万円ほどです。
契約金のような項目となっているため、依頼結果によって返金されるという事は基本的にありません。
そして費用のメインとなるのが報酬金です。
交通事故の場合、示談が成立してから弁護士に支払うもので、着手金の有無によって経済利益の何%かが異なります。
経済利益は弁護士が対応して得られる示談金を指しますが、詳細は事務所によって異なります。
例えば示談金が500万円となった場合、そこから定められた割合を支払うのか、あるいは300万円から500万円に増額した場合、差額である200万円分を基準にするのかという部分は異なってきます。
こちらは前もって確認しておく事をおすすめします。
最後に、弁護士にかかる経費、出張や書類作成、交通費などの示談に取り組む際にかかる経費は、依頼者が負担しなければなりません。
これらの詳細を把握した上で、実際に依頼するかどうか検討されてみてはいかがでしょう。
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交通事故に遭った時、弁護士に頼む人は多く、賠償金の増額も見込める上、加害者とのやりとりも楽になる。しかし、全ての状況において弁護士に頼むのがベストかと言えば、そうではない。
交通事故の加害者に、誠意ある謝罪をされないと、被害者の心は癒されない。その場合には、少しでも多くの慰謝料を請求するよう対応するのが、納得いく結果を得るためには必要だと考えられる。
ひき逃げのような悪質な交通事故では、その事実を証明できれば慰謝料を増額する交渉は可能である。弁護士基準での増額の交渉を個人で行うのは難しいので、弁護士の知恵を借りるべきである。
交通事故のトラブルにおいて弁護士を雇う事には様々なメリットがある。しかし、必ずしも支払われる賠償金の金額が増えるとは限らないため、弁護士費用特約の利用も視野に入れるべきである。
交通事故の怪我は、場合によって医師に信用してもらえない場合がある。むち打ちがその例で、信用してもらえないと通院慰謝料をもらえない。状況に応じて、弁護士に相談すると良い。