遷延性意識障害の介護用品 小型用品編
介護ベッドなど大型の介護用品は、一度購入やレンタルをすると変えることは早々ないのですが、日常で使われる細かな介護用品は様々あり、「どんなものが必要なの?」「どういった基準で選べばいいの?」と悩まれる方もいます。
特に、交通事故などで遷延性意識障害となった患者に、「使いごこちはどう?」「もう少し大きい方がいい?」と使用の感想が聞けるわけではないので、日々暗中模索の状態とおっしゃる方もいます。
ここでは日常的に使う介護用品について、一部紹介していきたいと思います。
介護用品の紹介
・紙おむつ
紙おむつに関しては、パンツタイプではなくテープ式の方が交換をしやすいです。
介護用品の各会社から発売されていますが、肌触りやウエストの大きさ、足回りの大きさなどが違うため、患者の肌荒れやかぶれが起きず、尿もれしないようにジャストフィットするものを選ぶようにしましょう。
しかし、交通事故などで腰回りに傷を負い、紙おむつが当たる位置にある場合には、傷の治癒を優先して一回り大きなサイズにした方が良いこともあります。
ほとんどの場合で2~3枚入りのお試し用パックが販売されているので、そちらを購入して試してもよいですし、介護用品の会社によっては無料サンプルをプレゼントしてくれるところもあるので、ネットでチェックしてみるのもよいでしょう。
・口内ケアグッズ
交通事故などで遷延性意識障害となると、栄養補給はもっぱら胃瘻かチューブによる胃への注入になります。
そのため口を使うことがなくなり、唾液の分泌が十分でなくなる事があります。
唾液は口の中を潤し、食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、細菌の繁殖を抑える役目があります。
もし、唾液が少なくなると風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなるため、食事をしなくても口内ケアは毎日する必要があります。
口内洗浄用のウエットティッシュや、スポンジ状の洗浄棒、うがい不要の口内洗浄液、うがい受けを揃えておくと良いでしょう。
・清拭シート・ドライシャンプー
交通事故で遷延性意識障害となり一見して眠っているように見えても、生きているので汗をかきますし、新陳代謝で皮脂や垢も出ます。
週に1回でも入浴介護ができればよいのですが、家に入浴設備がなかったり、夏に汗を大量に書いたりした場合、あせもや肌荒れを防ぐ意味でも皮膚を清潔に保つ介護用品を利用した方が良いです。
アルコールフリーの体や顔用の清拭シートや、水が不要なドライシャンプーなどで、体や髪を洗浄することができます。
特に交通事故による遷延性意識障害の患者は若年の方も多く、そういった方は新陳代謝も活発なため、こまめに洗体をした方が良いです。
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筋肉が衰えると様々な障害症状が出てくるため、遷延性意識障害でも筋肉トレーニングが不可欠である。
遷延性意識障害患者に対して、自治体が独自に補助を行っていることがあるため、自治体の各部署に補助制度があるか問い合わせをした方が良い。
遷延性意識障害患者を自宅介護する場合には、おむつ以外にも衛生管理用品が必要となり、費用が負担となる事がある。弁護士に示談を頼んでおけば、そういった費用も含めて請求をしてもらえる。
遷延性意識障害となった場合、救急搬送された病院にまずは入院することとなるが、3カ月経つと転院を余儀なくされる。
遷延性意識障害で口から食事をしない場合でも、口内の洗浄を怠ると口内の細菌が増えたり、カビが生えたりするため、毎日の口腔ケアが必要である。