むち打ちで後遺障害等級認定を受けるための医学的所見とは
交通事故に遭ってむち打ちとなった場合、症状固定後に痛みが残る人も少なくありません。
そういった場合に後遺障害等級認定を受けたいと思うのは当然であるものの、むち打ちは後遺障害等級認定を受けにくいのが特徴です。
目立った外傷があるわけではなく、痛みやしびれに関しての根拠が存在しないと後遺障害等級認定を受けるのは難しいのです。
画像所見で外傷性の神経痕圧迫所見が見られる場合には、12級と認定される可能性が高まります。
もちろん、むち打ち治療の経過と通院期間などの情報を元にし、痛みやしびれの医学的所見を説明ができるようにしないといけません。
途中で痛みやしびれがなくなったのが理由で治療をストップしてしまうと、後遺障害等級認定を受けるのは難しくなります。
むち打ちでは医学的所見だけでなく、神経学的所見についても重要視されるため、自覚症状との裏付けをするために多くの検査を受けるべきです。
画像から症状が読み取れない場合も諦める理由にはなりません。
交通事故の衝撃の大きさや検査の結果などから、後遺障害等級認定を受けられる可能性はあります。
異議申し立てを行う場合は弁護士にご依頼を
後遺障害等級認定を受けられなかった場合は弁護士に依頼するのがおすすめです。
弁護士に依頼すれば、主治医の先生と後遺障害診断書の内容を見直していくことになります。
現在の症状と今後の見通しについての医学的所見を漏れなく記入するのが大切です。
また、主治医以外の医師にセカンドオピニオンを求めるのもひとつの方法となります。
後遺障害等級12級は認定されずとも、14級であれば認定される可能性もあります。
診断書に医学的所見の不足があるのが理由で後遺障害等級認定を受けられなかったという可能性もないわけではありません。
医師が診断書に記載する以上、まったく問題ないと決めつけるのはおすすめできません。
日常生活に支障をきたす痛みやしびれがあるにも関わらず、後遺障害等級認定を受けられないのは気が滅入る理由になるはずです。
診断書の内容をより充実させることで、後遺障害等級認定を受けられる可能性もあります。
交通事故の取り扱い経験が豊富な弁護士に依頼し、医師と方向性をすり合わせるのが望ましいです。
むち打ちでは後遺障害等級認定を受けるのは難しいのは事実であるものの、適切な対応を行うことで認定の可能性は高まります。
異議申し立てをするかどうかは別として、まずは弁護士に相談したうえで対応するのが望ましいです。
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むち打ちで後遺障害等級が認定されるためには、医師の診断書が重要になる。弁護士に依頼すれば、書類作成や医師との相談においても対応可能である。
むち打ちの後遺障害等級認定手続きの流れは難しくない。しかし、異議申し立てを行うことになる可能性も考えて弁護士に依頼しての対応が望ましい。
交通事故の被害者本人が、むち打ちだと思うのが自覚症状(自覚所見)で、医師がMRIなどの画像でむち打ちと判断するのが医学的他覚所見である。
むち打ちは軽い症状と見られがちだが、後遺障害等級の認定が下りる可能性はある。後遺障害等級認定に必要な書類を用意し、ポイントを抑える事が大事である。
むち打ちは、保険会社が認める休業補償期間が2週間程度と短いことが多く、症状が重くて休業する場合には、医師の診断書が重要となる。