交通事故の示談を弁護士に頼みたいのですが、お金がありません…
【福岡県北九州市の方からのご質問】
夫は早朝ランニングを日課としていたのですが、3か月前、ランニング中にトラックにはねられて死亡しました。
警察の調査からも夫に落ち度は全くなく、運転手も過密勤務による睡眠不足からの居眠り運転が原因でした。
交通事故直後に北九州市のトラックの所有会社の交通事故担当というものが来て、夫に落ち度があったかのような暴言を吐いていき、北九州の会社の社長はおろか加害者の運転手まで一度も謝罪に来たことがなく、それ以降相手方とは険悪な関係になっています。
夫は北九州市にある会社に勤めていていたため、会社からは夫の死亡に関していろいろと尽力していただいたのですが、進学を控えた二人の子供のことを考えると、経済的な不安がぬぐえないだけでなく、半年もすれば貯金も使い果たしてしまう可能性もあります。
相手の会社に強く言いたいのですが、女性ということでなめている態度がありありと出ており、弁護士に頼んで示談交渉した方がいいかもとも思い始めました。
しかし、先ほども言ったように弁護士費用の面で不安があり、弁護士費用を支払ったら手元に何も残らないだけでなく、その前の手付金も支払えないので相談すらもできないでいます。
お金がなくても弁護士に依頼する方法はないのでしょうか?
【弁護士からのアドバイス】
交通事故の被害者や被害者の家族は、交通事故の怪我や死亡により経済的な困難に陥りやすいです。
また、被害者や被害者家族の経済的な困難を見越して、保険会社は「すぐに示談金を支払うので、この金額で示談しろ」と、被害者側に圧倒的に不利な条件や金額での示談を迫り、経済的にそれを飲まざるを得ない方々も多くいます。
交通事故の被害者が働き盛りの男性ならば、裁判で争えば損害賠償金額が自賠責保険基準の数倍になることも珍しくなく、数百万から数千万円の差が生まれることも多々あります。
そのため「交通事故に遭ったら一度は弁護士に相談した方がよい」というのはだんだんと一般に浸透してきてはいるのですが、費用の面で躊躇している方が多くいるのも事実です。
被害者や被害者家族が弁護士に依頼をしやすくなるように、初回の弁護士への相談は無料としており、実際に弁護士に依頼される場合にも、初めに支払う着手金は無料としています。
かかった弁護士費用は、示談が終了して加害者や加害者側の保険会社が支払った損害賠償金の中から清算をする為、依頼者の持ち出しはないことになります。
さらに、被害者や被害者家族が自動車保険に加入していた場合には、弁護士費用特約が付帯しているか確認してみてください。
自動車事故の示談で弁護士を雇う場合には、弁護士費用特約により保険会社から上限300万円前後(契約内容による)まで支払われることが多く、依頼者の負担はほぼないということもありますので、保険会社に確認をしてみましょう。
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