安全確認不足によって発生する交通事故について
安全確認とは
自動車を運転する際には、自動車の周囲の安全を確認しながら、自動車を走らせなければなりません。
なお、わき見運転も、車の前方の安全確認を十分に行っていないということで、安全不確認の一種とも言えるでしょう。
自動車を運転する際には、安全を確認しなければならない場面が多くあります。
例えば、右折をする際には自動車を道路の中央付近に寄せるために、自動車の右側の安全確認をしなければなりません。
また、道路の標示や標識、信号を確認して安全に右折が出来るかどうか確認しなければなりません。
そして、右折をする際には対向車線の状況や、右折先の道路の状況を確認して安全に右折できるかどうか確認をしなければなりません。
このように、自動車で運転する際には安全確認をしなければならない場面がたくさんあります。
安全確認の不足による交通事故発生
しかし、自動車の運転中に安全確認を怠ってしまえば交通事故につながってしまいます。
例えば、自動車を道路の中央に寄せる際、右側の安全確認を怠ってしまうと自分の自動車の右側を走行する自動車に接触してしまうかもしれません(二車線道路で、中央寄りの車線に進路変更する場合)。
道路表示の確認ミス
また、道路標示(交差点の矢印の表示)を十分に確認しないで、右折できない車線から右折しようとした場合、他の右折しようとする自動車や後方から接近してくる自動車に接触してしまうかもしれません。
そして、右折の際に対向車線の安全確認を怠ってしまうと右直事故につながってしまいます。
また、右折先の道路の安全確認を怠ってしまうと、横断中の歩行者や自転車に衝突してしまうかもしれません。
道路上の自動車にも衝突してしまうかもしれません。
このように、安全確認を十分に行っていないと交通事故につながってしまいます。
安全確認の機会
自動車を運転する際には、安全確認をする機会がたくさんあります。
そのため、必要な安全確認を全て行えていないことも多くあります。
自動車を運転する際には意識して安全確認を行い、安全確認を行う習慣を身につけるようにしましょう。
安全確認不足の意味合い
交通事故の被害者になった際に、加害者に対する損害賠償請求という点から加害者の安全確認不足を見ると、損害賠償請求に与える影響は大きくありません。
損害賠償請求を行う際の加害者の過失は、交通事故の態様から検討されます。
そして、ある一定の態様の交通事故が発生した場合、事故態様から加害者にどのような過失があったかを検討することになります。
例えば右直事故の場合、右直事故が発生した以上、右折しようとする自動車の運転手は、対向車の安全確認が十分でないのに右折したため発生します。
そのため、右直事故が発生した以上、右折車の運転手には安全確認不足の過失があったと認められるのです。
これは他の交通事故の態様の場合でも同じです。
そのため、被害者からの損害賠償請求という点から見れば、交通事故が発生した以上、安全確認不足が認められるため損害賠償請求に影響はあまりないのです。
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